「非常に主観的ラケット講座」”長さ”編その1
2006/11/23 木曜日—–「非常に主観的ラケット講座」の第2回です—–
今回からラケットの持ついろんな要素について触れて行きます。
その手始めは「長さ」にしたのですが、まずはラケットの長さに関しての基本的なところを押さえておきたいと思います・・・・
●公式試合(国際試合も含む)における規定は・・・・
最長29インチ(73.66㎝)まで。
通常の大人の使うラケットは昔から27インチ(68.58㎝)です。
・・・・通常ラケット使用の方はさらに5.08㎝まで伸ばせるということですね。
ちなみにフェイスサイズの制限は15.5×11.5インチ(39.37㎝×29.21㎝)までです。
●「長ラケ」の歴史・・・・
世界的流行をつくったのはマイケル・チャンです。
彼が使っていたモデルは「マイケル・チャン・グラファイト」、「マイケル・チャン・チタン」で、メーカーはプリンスです。
どちらも長さは1インチロング(つまり全長28インチ)でした。
しかし、実はもっと以前から長ラケはあったんです。
私自身も二十何年か前にはマルマンの「マルマン・モール・BIG」というラケットを使っていました。これは2インチロングでした。
その後もミズノから○○○というラケットが出て、これを使っていた時期もあります。
しかしそれらは製品としては定着せず、いつのまにか消えていきました。
おそらく世界のトッププレーヤーがロングラケットを使わなかったからです。
でも、1989年に17歳で全仏に優勝したマイケル・チャンが、それ以降ぱっとしなかったのに、「長ラケ」を使いはじめてからトッププレーヤーとして復活してきたあたりから「長ラケ」が注目され始め、テニスショップでも多く売られるようになってきました。当初はプリンスからの発売でしたが、その後各メーカー共一斉に「長ラケ」を出してきて「長ラケブーム」が起こり、そこで「長ラケ」という存在が確立されたのです。
「長ラケ」を定着させたのはマイケル・チャンの功績と言って良いでしょう。
前述したように長ラケは最大2インチロング(つまり全長29インチ)という制約がありますが、「長ラケブーム」の当初は1インチロングや2インチロングなどラインアップも豊富で選ぶのに困りませんでしたが、現在はもうどのメーカーも2インチロングのモデルは製造していませんし、ましてフェイスが小さくて長いモデルはほとんどありません。「長ラケブーム」は去ったと言っていいでしょう。
私の使っているのはクナイスルの「REACH TOP MACHINE」(現在、廃版)というラケットですが、フェイスは98平方インチ、全長は1インチロングの28インチです。しかもそれをプロショップでさらに1インチ伸ばして29インチにしてもらっています。(どうしても「自分の好きなモデルで長ラケが欲しい」という方にはこのように「チューンアップ」という方法もありますよ。そういう方はご相談ください。)
●長ラケのメリット(長所)・・・・
◆リーチが増す。
◆スイングパワーが増す。
→ヘッドスピードが増すのと遠心力もより強く働くことで、より少ない力でもスピードが出るし、また回転量も増える。
◆スイング半径が大きくなる事で、より面が安定し、コントロールが良くなる。
●長ラケのデメリット・・・・(短所)
◆スイング半径が大きくなることでラケットを振りづらくなる。
特に速いテンポのラリーになった時についていきにくくなる。
◆身体に近いボールを処理しにくくなる。
さていよいよこれからが「非常に主観的”長さ”論」のはじまりですが、ここから先はまた次回ということで・・・
[ 高草 ]
